認知症の症状


夕暮れ症候群

1日の生活の流れの中でも午後や夕方頃になると、普段とは様子が変わったようになることを夕暮れ症候群といいます。様子の変化としては不穏・興奮や帰宅願望が多く、周囲の人には、気分や感情の変化とその表現が激しくなったように感じられます。

例えば、夕方になると

 ● 「もうそろそろ家に帰ります」と言って、どこかへ行こうとしてしまう

 ● 何となく不機嫌そうに見えたり、普段は気にしないようなことでも
  声を荒げたり怒鳴ったりする

 ● 立ったり座ったり、そわそわして落ち着きがなくなってしまう

 ● 昼食後は穏やかに過ごしていたのに、表情が険しくなって、
  イライラしたような話し方になる

 ● ため息ばかりついて悲しそうな顔をしたり、泣きだしたりしてしまう

 ● 大声で叫んだり、ものを叩いたりする


などということがあります。

晴れてお天気が良かった日の夕陽はとても綺麗ですが、沈む夕陽を見ているとなんだかもの寂しい気分になることがあります。特に子どものころは、昼間の活動(学校や放課後の遊び)を終えて、元気いっぱいだった自分が急に小さくなってしまったような、何ともいえない気分になったことを思い出します。もしかしたら、明るい太陽が見えなくなっていく時間帯は、もともと心がざわめく時間帯なのかもしれません。
また、夕方になると(夜に備えて)雨戸を閉めるとか、帰ってくる家族を迎えるための食事を作るとか、あるいは外にいれば家に帰るといったように、今まで日中にしていたことを止めて夜への備えをします。認知症の方も「何かしよう」と思ったり、それが何だったか分からなくなってしまい気分だけがそわそわイライラしてしまうのかもしれません。
日が暮れるという時間帯には、気持ちや行動など何かを切り替えるような働きがあるのかもしれません。(HR)

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