認知症の症状

易怒性
おかしいなと感じたら、まず最寄りの医療機関へいってみましょう。

易怒性(いどせい)とは、今までは怒らなかったようなささいな刺激でも、急に怒りだしてしまうことをいいます。怒っている状態そのものを指す言葉ではなく、怒るまでの時間が今まで(普段)よりも短くなった状態や、怒る原因となる事柄の大きさの程度が変わることを指します。

例えば

  • さっきまで機嫌が良かったのに、急に怒鳴りだしてしまう
    (周囲の人が気づけないほどささいな原因だったり、瞬間的に怒り出したりする)
  • 今までは、「これぐらいのこと、いいよいいよ」と言って許していたようなことでも怒ってしまう

などということがあります。

私も、急いで仕事をしなければならない時やとても疲れている時、あるいは女性特有の周期的なリズムの変化によって、普段は軽く受け流せることが妙にトゲトゲしく気持ちに引っかかってしまい、つい喧嘩を売るような口調になってしまうことがあります。

幸い、家人は私のそのような性質を嫌というほど分かっているので、理不尽に売られた喧嘩を買うことはありません。私はと言うと、イライラした後で何だか不毛な気がしたり、心の中でこっそりゴメンと謝ったりしています。

認知症の方も、もしかしたら声には出さなくても、怒ることで何かが解決されるわけではない空虚な感じや、ふと周囲の雰囲気を感じて寂しいような悲しい気持ちになっているのかもしれないな、と思います。(HR)